【企業の誠実さは、社員への向き合い方に表れる】お客様と従業員、双方から信頼される会社を目指して
■ 誠実な会社とは、いったい何なのか
「お客様第一」「顧客満足」「誠実な対応」。
企業のホームページを見れば、こうした言葉が数多く並んでいます。
もちろん、どれも大切な理念です。しかし、私たちは一つの疑問を持っています。
お客様に誠実であることを掲げながら、自社の従業員に対して誠実でない会社を、本当に誠実な会社と呼べるのでしょうか。
外壁塗装や屋根工事は、お客様にとって決して安い買い物ではありません。だからこそ、施工品質や適正価格はもちろん、会社そのものが信頼できる存在でなければならないと考えています。
そして、その信頼は、お客様から見える部分だけを整えれば得られるものではありません。
会社の本当の姿勢は、むしろ外部から見えにくいところに表れるのではないでしょうか。
■ 残業代の支払いは、企業として当然の責任
企業を経営する以上、利益を追求することは必要です。
しかし、その利益が従業員の犠牲の上に成り立っているのであれば、私たちは健全な経営とは考えません。
例えば、残業代の問題です。
営業職だから残業代は必要ない。役職があるから何時間働いても構わない。固定残業代を支払っているから、それ以上の残業代は発生しない。
仮に、このような認識で労務管理を行っている企業があるとすれば、経営者は自社の制度を見直す必要があります。
固定残業代を導入していても、実際の労働時間に基づく法定の割増賃金が支給済みの金額を上回れば、原則として差額の支払いが必要です。
大切なのは、制度を設けているという形式ではなく、適切に運用しているかどうかです。
私たちは、従業員が働いた時間を正確に把握し、支払うべき賃金を適正に支払うことを企業としての基本姿勢にしています。
従業員に支払うべきお金を支払わずに生み出した利益を、経営努力と呼ぶことはできません。
お客様に適正価格の重要性を説明するのであれば、まず自社が労働に対する適正な対価を支払うべきではないでしょうか。
■ 従業員を守ることと、従業員の言い分をすべて認めることは違う
一方で、私たちは従業員の主張を何でも受け入れることが、働きやすい会社づくりだとは考えていません。
企業には従業員を守る責任がありますが、同時に会社の経営を守る責任もあります。
例えば、休日出勤や残業時間について従業員から申告があった場合、その内容を無条件に認めるのではなく、勤怠記録や業務内容、勤務指示などを確認することが必要です。
実際に業務を行っていたのであれば、その事実を適切に評価し、必要な賃金を支払う。
一方、記録と申告に食い違いがあれば、本人と話し合い、客観的な事実に基づいて判断する。
これが、私たちの考える公平な労務管理です。
経営者が従業員の顔色ばかりをうかがい、事実確認を怠れば、真面目に働いているほかの従業員が不利益を受ける可能性もあります。
一人の従業員を守るために、ほかの従業員や会社全体を犠牲にしてはならない。
反対に、会社にとって都合が悪いという理由だけで、正当な主張を退けることもあってはなりません。
従業員を守るとは、すべての要求に応じることではなく、誰に対しても公平であることだと考えています。
■ 記録を残せない会社が、従業員に説明を求める矛盾
労務管理において、私たちが特に重要視しているのが記録です。
勤怠管理、業務報告、休日の取得状況、残業時間。
これらを適切に管理することは、従業員を守ると同時に、会社自身を守ることにもつながります。
万が一、労使間で認識の違いが生じた場合でも、客観的な記録があれば、感情論ではなく事実に基づいて話し合うことができます。
ここで、経営者として考えなければならないことがあります。
仮に、長年にわたって従業員に勤怠管理や業務報告を求めておきながら、いざ労働時間について説明を求められると、会社側に記録が残っていないとしたらどうでしょうか。
その状態で従業員の申告だけを否定することに、どれほどの説得力があるのでしょう。
お客様に対しては施工写真や工事報告書を提出し、工事の透明性をアピールする。
それなのに、自社の労務管理については客観的な記録を提示できない。
もし、そのような会社が存在するのであれば、企業としての管理体制を見直す必要があると私たちは考えます。
記録とは、問題が発生したときに都合よく利用するものではありません。
日頃から適切に管理し、必要なときに説明できる状態にしておくものです。
■ 本当に強い会社は、従業員を大切にする
ミライペイントが目指しているのは、単に売上の大きな会社ではありません。
お客様から信頼され、従業員が安心して働き、協力会社とも良好な関係を築ける会社です。
そのためには、適正な給与体系や残業代の支払い、休日の確保など、働く環境を整える必要があります。
同時に、従業員一人ひとりにも責任感を持って仕事に取り組んでもらいたいと考えています。
会社が従業員を大切にし、従業員も会社やお客様を大切にする。
その関係が成立してこそ、組織として成長できるのではないでしょうか。
私たちは、経営者だけが利益を得る会社にも、従業員の要求だけが優先される会社にもしたくありません。
お互いが責任を果たし、正当な評価を受けられる会社をつくりたいのです。
■ 誠実さは、言葉ではなく行動で証明する
企業理念を掲げることは簡単です。
しかし、それを実践し続けることは決して簡単ではありません。
どれほど立派な理念を掲げていても、従業員への正当な対価を軽視し、問題が発生した際に説明責任を果たさないのであれば、その理念には疑問が残ります。
本当の誠実さが試されるのは、会社にとって都合の悪い問題が発生したときです。
自社に誤りがあれば認め、改善する。従業員の主張に疑問があれば、客観的な証拠に基づいて確認する。
そして、会社として守るべきものは毅然と守る。
私たちは、そうした当たり前のことを積み重ねていきたいと考えています。
お客様に誠実であること。従業員に誠実であること。そして、事実に対して誠実であること。
この三つがそろって初めて、社会から信頼される企業になれるのではないでしょうか。
ミライペイントは、企業の誠実さを言葉だけで終わらせず、日々の行動と実績によって証明できる会社を目指してまいります。
ミライペイント株式会社
代表取締役 大野 隆弘

コメント